空き家は売るのと貸すのどっちがおすすめ？売却のポイントもチェック

所有している空き家を売るべきか貸すべきか、お悩みになる方は珍しくありません。
どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあるため、よく検討してご自分の希望に合った方法を選びましょう。
今回は、空き家を売る場合と貸す場合のメリット・デメリット、売却方法を解説します。
宜野湾市、中城村、北中城村で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。

空き家を売る場合と貸す場合のメリットとデメリット

まずは、空き家を売る場合と貸す場合のメリットとデメリットをご紹介します。

売る場合のメリット1：売却金を得られる

メリットとしてまず挙げられるのが、売却金を得られることです。
空き家を売れば、不動産売却によってまとまったお金を手に入れることができます。
建物は築年数の経過により価値が減少するため、今が一番高く売却できるタイミングです。
そのため、築年数が浅いほど、高値で手放せる可能性が高いといえます。
売却金で住宅ローンを返済したり、新居の買い替え費用に充当したり、さまざまな活用方法があるのがメリットです。

売る場合のメリット2：維持費や管理の手間がなくなる

維持費や管理の手間がなくなるのも、空き家を売るメリットです。
一戸建てなどの不動産は、所有している以上、空き家であっても維持管理に努めなければなりません。
貸した場合は入居者が安心して暮らせるよう、建物を定期的にメンテナンスしたり修繕をおこなったりする必要があります。
もちろん、費用は貸主の負担です。
空き家を売る場合、そのような維持管理に必要なコストや手間から解放されるのがメリットになります。

売るデメリット：家を手放すことになる

家を手放すことになるのが、売るデメリットです。
売却してしまうと、その家には戻れなくなります。
たとえ空き家であっても、将来ご自身が住む予定であれば、売るのは現実的ではないかもしれません。

貸すメリット：収益物件になる

貸すメリットは、空き家が収益物件になることです。
入居者がいる限りは、毎月家賃収入を得られます。
家賃収入を維持管理の費用に充当したり、税金の支払いに充てたりもできます。

貸すデメリット1：空き室のリスクがある

貸す場合、空室があればその分の家賃収入を得られません。
入居者を募るためにリフォームする場合は、ご自身が費用を負担しなければならないのもデメリットです。

貸すデメリット2：使い方によっては家が劣化してしまう

入居者の使い方によって、家の劣化が進みやすいのも空き家を貸すデメリットです。
たとえば喫煙者が入居した場合、退去後にクロスの張り替えやハウスクリーニングが必要になるでしょう。
入居者がペットを飼育していたため、においがクロスや天井に染み込んでいたというケースもあります。
建物の劣化を止めることはできませんが、入居者次第で劣化に拍車をかけてしまうのがデメリットです。

空き家を売る方法

続いて、空き家を売る方法をご紹介します。

売却方法1：古家付きで売る

空き家の売却方法として、古家付きで売る方法があります。
古家付きで売る場合は解体工事が不要であるため、工事の完了を待たずに売却活動をおこなえるのがメリットです。
築20年以上経過した空き家の場合、建物の価値はほぼゼロになるといわれています。
中古物件として売ると、築年数の新しい物件に負けてしまうこともあるでしょう。
そのため、土地をメインとした方法で売却したほうが、空き家をスムーズに手放せる可能性が高くなります。

売却方法2：解体して売る

解体して売るのも、空き家の売却方法のひとつです。
空き家をそのまま売るのが難しい場合、解体して更地にすれば、土地を求めている方にアプローチできます。
更地なら土地を購入後にすぐに建物を建築できたり、土地の形状を確認しやすくなったりするのが、買主にとっての大きなメリットです。
中古物件の売却では、引き渡し後のトラブル（雨漏りなど）が懸念されますが、更地で売ればそのような不安もなくなります。
空き家の劣化が激しい場合などは、更地での売却を検討してみましょう。

売却方法3：リフォームして売る

リフォームし、空き家の価値を高めてから売る方法もあります。
中古物件を探す場合、多くの方が状態の良し悪しを気にします。
内覧時の印象で購入の可否を決める方も少なくありません。
リフォームによって室内が綺麗になれば、見た目の印象が良くなるほか、物件そのものの価値もアップするでしょう。
高値で売却できる可能性も高まるので、リフォームも売却方法のひとつとして検討してみてください。
ただし、こだわったリフォームをおこなうと買主が限定されてしまいます。
そのため、清潔感を第一にしたうえで、万人受けするようなスタンダードなリフォームがおすすめです。

空き家を売る際のポイント

最後に、空き家を売る際のポイントをご紹介します。

空き家を売る際のポイント1：境界を確定する

築年数の経過した空き家の場合、売る際に境界の確定をおこなっておくと安心です。
隣地との境界を曖昧にしたまま売却すると、引き渡し後にトラブルになる可能性があります。
境界を確定することを確定測量とよび、一般的には専門の測量士がおこないます。
ただし、確定測量には自治体や隣地の住民に許可が必要なうえ、手続きには時間がかかる（3～4か月）のが一般的です。
そのため、空き家を売ることを決めたら早めに手続きをおこなうのがおすすめといえます。

空き家を売る際のポイント2：売却のスケジュールをしっかり立てる

空き家を売るポイントとして、売却のスケジュールをしっかり立てることも挙げられます。
空き家の場合、長期戦を覚悟したうえで売却スケジュールを組むことがポイントです。
築年数や立地によっては、なかなか売却できないこともあるため、時間がかかることを押さえておきましょう。
「3か月以内に売る！」など短期戦で挑むと、早く売りたいがために値下げをおこなうなど、損をする可能性があります。

空き家を売る際のポイント3：インスペクションで状態を把握しておく

空き家を売る際は、インスペクションをおこない状態を把握しておくと安心です。
インスペクションとは物件の健康診断のようなもので、専門家が劣化状態や不具合をチェックします。
インスペクションのメリットは、修繕の有無やタイミングなどを専門家の視点からアドバイスしてもらえることです。
ご自身が把握できなかった瑕疵を発見できるケースもあるでしょう。
インスペクションを実施した空き家なら買主も安心して購入できるので、売主と買主、双方にメリットがあるサービスといえます。
中古物件の流通が促進されている昨今、インスペクションの重要性が見直されつつあります。
そのため、空き家を売る際は、インスペクションをおこなうのが当たり前になるかもしれません。
空き家を売るポイントのひとつとして、ぜひインスペクションも検討してみてください。

まとめ

空き家を売る場合と貸す場合の、それぞれのメリット・デメリット、売却方法を解説しました。
売却時のポイントを押さえておけば、空き家をスムーズに売ることができます。
私たち「SHIMOJI総合コンサルタント」は、宜野湾市、中城村、北中城村での不動産売却を専門としております。
空き家の活用方法についてお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。